book

伊藤健一『ノイズと不要輻射のはなし』日刊工業新聞社 (1998)

坂下 志郎・池内 了『宇宙流体力学』培風館 (1996)

宇宙流-体力-学と切ると何のことかという感じになる.

前野 昌弘『よくわかる電磁気学』東京図書 (2010)

量子物理学の正統教義

Schiff,Bjorken-Drell,Peskin-Schroeder と,量子物理学の正統教義は Stanford で継承されてきた.

大野克嗣『非線形な世界』東京大学出版会 (2009)

『ラッセルパラドックスを避けるために標準的公理系では a ∈ a が生じないように,'正則性の公理' というものを置く』と書いてあったのでがっくりきた.著者のサポートページに訂正がある. http://www.yoono.org/NonlinearWorld/ding_zheng.html

小川岩雄『原子と原子核』共立出版 (1990)

著者は湯川秀樹の甥.海軍兵学校教官時に江田島で広島への原爆投下を目撃.立教大学原子力研究所の所長もつとめた.

池内 了『自然を解剖する』NTT出版 (2008)

密度と大きさの両対数グラフにプロットすると,自然界には次の3つの系列があることが見て取れる. 密度 1 g/cm3 の系列.電磁相互作用. 密度 (10^5)^3=1015 g/cm3 の系列.強い相互作用. Schwarzschild 半径/質量 による直線(密度 ∝ 大きさ-2)の手前に…

秋葉 康之『クォーク・グルーオン・プラズマの物理』共立出版 (2014)

弱い相互作用は,ベータ崩壊を起こす重要な力である.この相互作用はW粒子とZ粒子という陽子の100倍近い質量をもった重い粒子によって媒介される.重い粒子の到達距離は短くなり,その結果,相互作用の見かけの強さが弱くなる.弱い相互作用が弱かった主な理…

神吉 健『クォーク・グルーオン・プラズマ』丸善 (1992)

isbn:9784621036891 グルーオン ループの反遮蔽効果によって漸近的自由性がなりたつ. RHIC建設中の時期に書かれている.

松田 卓也『間違いだらけの物理学』学研 (2014)

電池のエネルギーはどこを通って電球に達するのか?という話がおもしろかった.Poynting ベクトルは重要だ. 潮汐力について. 地球静止系で考えればよく,月の公転とともに回転する座標系は要らない. 月による重力は,(1) 月の中心に向かい,(2) 月に近い…

渡辺 靖志『素粒子物理入門―基本概念から最先端まで』培風館 (2002)

光速の値が間違っている. メートルの定義について,メートル原器と光速の間に,クリプトン86のスペクトルによる時代があったことが書かれていない.

山田勝美・森田正人・藤井昭彦『ベータ崩壊と弱い相互作用』培風館 (1974)

isbn:9784563024154

サットン『ニュートリノでめぐる素粒子・宇宙の旅』丸善出版 (2012)

和田正信『放射の物理 』共立出版 (1982)

光電効果・Compton 散乱・電子陽電子対生成を並べる.

八木浩輔『原子核物理学』朝倉書店 (1971)

鷲見 (1997) を読んだら次に読む本.http://d.hatena.ne.jp/yoshitake-h/20140828#p2 古い本なので『μ 中間子』という用語が使われていたりもするが,諸現象が量子力学の基本にのっとって説明されていて,物理の勉強になる. 2体問題がくわしい. Bethe-Mor…

鷲見義雄『原子核物理入門』裳華房 (1997)

基本概念が簡潔に説明されていて読みやすい.

桑田秀延『神学とともに五十年(桑田秀延全集5)』キリスト新聞社 (1974)

植村 正久 (1858--1925) 内村 鑑三 (1861--1930) Martin Dibelius (1883--1947) 富田 満 (1883--1961) Rudolf Karl Bultmann (1884--1976) 高倉 徳太郎 (1885--1934) 渡辺 善太 (1885--1978) Karl Barth (1886--1968) 森 明 (1888--1925) 賀川豊彦 (1888--19…

山崎耕造『トコトンやさしいプラズマの本』日刊工業新聞社 (2004)

新開謙三『擬微分作用素―偏微分方程式解法への応用』裳華房 (1994)

現代数学の概念を多くの人に接近可能にする名著.吉田耕作・加藤敏夫『大学演習応用数学I』も合わせてお勧め. http://d.hatena.ne.jp/yoshitake-h/20140425#p3

中村周『量子力学のスペクトル理論』共立出版 (2012)

非常にためになった.Bohr-Sommerfeld の半古典近似は深い.

クレイギー『ウガリトと旧約聖書』教文館 (1990)

asin:9784764280342 ウガリット楔形文字の解読に貢献した Hans Bauer(ドイツ)と Édouard Dhorme(フランス)はいずれも第一次大戦中,暗号解読の仕事に携わっていた. アモスの社会的背景,デボラの賛歌の一節の解釈,バビロンの王に対するイザヤの言葉に…

吉田耕作,加藤敏夫『大学演習応用数学I』裳華房 (1961)

数学科向けでない応用数学の演習書としてこの著者たちによるこのレベルのものが出版されていたとは.半世紀前の方が現在より文明が進んでいたのではないか.

上田篤/田中充子『蹴裂伝説と国づくり』鹿島出版会 (2011)

災害が日本の国をつくったというお話.発行日2011年3月10日.

架谷昌信編『輸送現象論』裳華房 (1992)

ベジャン/ゼイン『流れとかたち――万物のデザインを決める新たな物理法則』紀伊國屋書店 (2013)

関根正雄『イスラエル宗教文化史』岩波全書 (1952)

九品仏『木鶏堂』で購入したもの. 関根先生はアルブレヒト・アルトを高く評価しているようだ.

ブレジス『関数解析』産業図書 (1988)

正統的に学ばれる読者は訳註を読みとはしていただきたい,と最初に書かれているがその訳註がおもしろい.

ジャンセン『ヨブ記』日本基督教団出版局 (1989)

isbn:9784818400207 並木浩一氏は『自分とは感覚が違うので有益』と書いている.

ブレジス『関数解析―その理論と応用に向けて』産業図書 (1988)

ベジャン/ゼイン『流れとかたち』紀伊国屋書店 (2013)

本川達雄『ゾウの時間 ネズミの時間』中公新書 (1992) 本川達雄『生きものは円柱形』日本放送出版協会 (1998) を思わせる.