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日本語の子音のニュアンス

「き」「し」確定・判断 形容詞辞・助動詞 広き 道 形容詞連体形 道 広し 形容詞終止形 道 ありき 過去の助動詞終止形 ありし 道 過去の助動詞連体形 「く」動詞辞・形容詞辞 広く 形容詞連用形 来(く) 行く 動詞終止形 「あく」「いく」「うく」「おく」…

側(がわ)

側(がわ)ということばは,連濁だったのが独立したから最初が濁音になっている.

動物さん

象さん・熊さん・山羊さん・兎さん・亀さん,のように動物名に『さん』をつけてよぶことがある. 馬・猿の場合は,お馬さん,お猿さん,になる. 犬・猫の場合,犬さん・猫さん,とはあまり言わない.これは,飼っている家が多く,そこではポチとかタマとか…

係助詞「は」「も」

「は」「も」は疑問詞の後につかない.「どれも」「だれも」の「どれ」「だれ」は疑問詞ではない.

「もの」と「こと」

「ことがたり」ではなく「ものがたり」と言うのはなぜだろう?

「は」の本質

係助詞「は」の本質は,格助詞「が」と対比させるとかえってわからなくなる.

わなかだ言葉

「われ・なれ・かれ・だれ」のうちの「われ」「なれ」はなぜ廃れたのだろう? 「わが・なが・(かの)・たが」と「この・その・あの・どの」の違いは,格助詞「が」と「の」の違いに対応している. 「ここ・そこ・あそこ・どこ」「こちら・そちら・あちら・…

「は」と「が」

「○○は?」は疑問詞疑問文の省略形.「○○が?」は「はい/いいえ」で答える疑問文.

いぬ

もともとは「死ぬ」と書いて「いぬ」と読んだのではないか.

やまとことばの数詞

ひとつ―ふたつ みっつ―むっつ よっつ―やっつ が対になっている. 十(とを)より大きい数は,二十(はた),三十(みそ),四十(よそ),五十(いそ),六十(むそ),七十(ななそ),八十(やそ),九十(ここのそ),百(もも),五百(いほ),八百(や…

大野晋「文法と語彙」岩波書店 (1987)

isbn:4000020021 私が中学の生徒のときのことである.小説の面白さを覚え始めた私は数学の勉強を何時の間にか怠っていた.その結果は次第に明白になって来て,中学の四年生に進級した時には,幾何,代数は不得手な学科になっていた.その時,組担任の先生か…

日本語に文はなかった

日本語にはもともと文がなく,名詞句だけがあったのではないか. 「N が V する.」は,名詞句「N が V する N'」から「N'」が欠けた形.このとき,「N が」は「V する」にでなく「N'」にかかる. 「N は V する.」は,名詞句「V する N」の倒置.助詞「は…

よし―あし / よろし―わろし

よし――あし よろし――わろし がそれぞれ対になっていると見なすのが普通だが,活用は よく(ク活用)――あしく(シク活用) よろしく(シク活用)――わろく(ク活用) のようにずれがある.一般にク活用は客観的,シク活用は主観的といわれるが,この場合はどう…

わなかだ言葉

「こそあど」の人称バージョン. (これ・それ・あれ・どれ,この・その・あの・どの) に (われ・なれ・かれ・だれ,わが・なが・かの・たが) が対応する.(1)「わなかだ」の母音はア.「こそあど」は「あ」以外,母音はオ. 不定称「だ」「ど」は子音…