モリソン=ボイド『有機化学第6版 上中下』東京化学同人 (1994)

有機化学〈上〉 有機化学〈中〉 有機化学〈下〉

  • 初版は1959年.いろいろな基本概念の確立当時の熱気が残っている本.
  • アメリカ文明にとっての石油の重要性が背後にあることを感じる.
  • Pauliの排他原理の理解がおかしい.反発力の一種と思っているようだ.MOの形の話を排他原理で説明しようとしていたりもする.

斎藤憲『ユークリッド『原論』とは何か―二千年読みつがれた数学の古典』岩波書店 (2008)

ユークリッド『原論』とは何か―二千年読みつがれた数学の古典 (岩波科学ライブラリー)

  • 『原論』第V章は比例論.プロクロスの註によるとエウドクソスの仕事をまとめたものらしい.
  • A:B = C:D とは,任意の自然数 m, n に対し,mA < nB と mC < nD が同値であること.
  • エウドクソスは Dedekind の切断のアイデアに達していたということになる.