Bernstein の定理

定理
がいずれも単射であるとき,全単射 で,

をみたすものが存在する.

証明
X 上の点 を, となる Y 上の点 y が存在しないものとする.
これに対し,点の列 を,
によって定める.

この列に現れるような,X 上の点全体の集合を X' とし,Y 上の点全体の集合を Y' とする.
この列に現れないような, X 上の点全体の集合を X'' とし,Y 上の点全体の集合を Y'' とする.


f は X' から Y' への全射を与える.
f は単射なので,全単射である.


Y'' 上の任意の点 y に対し, である.
また,g は単射なので, である.
したがって,g は Y'' から X'' への写像を与える.これは単射である.
これがさらに全射であることを言えばよい.

X'' 上の任意の点 x に対し, なので,Y 上の点 y が存在して となる.
このとき より,y は Y '' 上の点である.よって 全射である.//