リーの定理

リーの定理 複素可解リー代数の有限次元表現は1次元部分表現をもつ.

証明
(1) を複素可解リー代数の有限次元表現とする.
も可解.
となる の存在を示せばよい.
の次元に関する帰納法で示す.


(2) は可換. としてよい.
全射線型写像 リー代数の準同型.
全射 の核とすると, は可解で, の余次元1のイデアル


(3) 帰納法の仮定より, となる が存在する.
これに対し,線型写像 が存在して,

とおくと,


(4) を固定すると,
ディンキンの補題より,
よって 固有ベクトル が存在する.
したがって が言える.証明終.