清水明「熱力学の基礎」東京大学出版会 (2007)

熱力学の基礎
田崎本と双璧をなす名著という評判.
田崎本は等温操作/断熱操作を基本とする(数学者から見ると)圏論的な理論構成だった.清水本は,平衡状態を内部エネルギーを含む additive 変数の組で指定することと,それらの関数であるエントロピーの最大値原理 (concavity) を基本としていて,操作(過程)より平衡状態の記述に重きをおいている.
キャレン「熱力学および統計物理入門(上下)」吉岡書店 (1998, 1999)
isbn:4842702729 isbn:4842702737
と同じ方針.