マタイ2章

  • ヘロデがベツレヘム地方の男の子を殺させる話と似た話が列王記上11章14〜22節にある.
  • そこではダビデとヨアブがエドムの男子を殺させる.エドム人の少年ハダドはエジプトに逃れ,ダビデとヨアブの死後,イスラエルに反旗を翻す.
  • 以下のような仮説を立てる.
    • マタイは紀元70年のエルサレム滅亡の原因がユダヤの自民族中心主義にあると見ていた.
    • マタイ2章はヘロデ批判というよりダビデ家への批判.ホセア書1章のイエフ批判に通ずる.
    • イザヤ書のインマヌエル預言の引用も,キリスト預言よりヨシヤ王の相対化を意図したもの.