計算化学

力学と波動力学

  • 線型写像の場合, n 個の1変数関数と 1 個の n 変数関数は双対.
  • 位置の変数と運動量の変数の n 個の対を考える.
  • 位置を時間の関数で表すのが運動( n 個の1変数関数).
    エネルギーを運動量の関数で表すのが Hamiltonian( 1 個の n 変数関数).
    位置の時間による微分が Hamiltonian の運動量による微分に等しい,とおく(運動方程式).
  • Hamiltonian が位置にも依存するように拡張し( 1 個の 2n 変数関数),運動量も時間の関数で表す( n 個の1変数関数).
  • 運動量の時間による微分は Hamiltonian の位置による微分の (−1) 倍に等しい,とする.
  • こうすると,Hamiltonian が依存しない位置の変数に対する運動量は保存し,
    また,運動方程式の解に対してエネルギーの時間による微分が 0 になる.
  • 媒質の力学に還元できない波動の場合,波動そのものの力学を考えなければならない.