カルタン部分代数

補題 べき零リー代数の表現 に対し,固有値 に対する の広義固有空間は 部分加群である.

証明


より. //

定理 複素べき零リー代数の有限次元表現 に対し, が存在して,

証明
が直既約の場合に示せばよい.
このとき任意の に対し が存在して, 固有値 に対する の広義固有空間になる.
リーの定理より, の1次元部分 加群が存在する.
このことから が言える. //

複素リー代数 のべき零部分代数 に対し,随伴表現 による分解

を考える.

定義  が成り立つとき,カルタン部分代数 という.



に同値である.