久保亮吾「ゴム弾性 初版復刻版」裳華房 (1996)

ゴム弾性

いままで私達はゴムの分子が長い鎖状をしていることを学んだ.ゴムの特異な性質は本質的にこの事実に基づいているのである.(p.23)

ゴム状態の条件はミクロブラウン運動の活発さとマクロブラウン運動の抑制である.前者は温度の下限を与え,後者は上限を与える.その間の温度がゴム状態の起こる範囲である.(p.32)

ゴムの張力は気体の場合と全く類似していて,分子の熱運動に基づくエントロピー的な力であり,したがって熱運動の強さの尺度である絶対温度に比例する.(p.41)

Verlinde の論文で思い出した.
http://d.hatena.ne.jp/yoshitake-h/20100124