砂川重信「電磁気学 初めて学ぶ人のために 改訂版」培風館 (1997)

電磁気学―初めて学ぶ人のために
初版は 1988 年.「理論電磁気学紀伊国屋書店 (初版1965,第2版1973,第3版1999),「電磁気学」岩波全書 (1977) につづく,同じ著者による3冊めの電磁気学の教科書(他に演習書として「電磁気学演習」岩波全書 (1982) がある.)後に「電磁気学の考え方」岩波書店 (1993) .それぞれ異なる方針で書かれている.
理論電磁気学 電磁気学 (物理テキストシリーズ 4) 電磁気学演習 (物理テキストシリーズ 5) isbn:9784000078924
最初の静電場の章では,ガウスの法則のところで面積分を導入し,その後,静電ポテンシャルのところで線積分を導入している.
電流と磁界の章では,変位電流まで踏みこんでいて,そこではじめて偏微分が出てくる.そしてその次の章が電磁誘導,という順番になっている.
最後の電磁波の章でマクスウェル方程式微分形が出てくる.
ベクトル・ポテンシャル,相対論はあつかっていない.