Hartshorne ゼミ (1)

アフィン多様体の章.零点定理の証明を補ってくれた.

零点定理A を 閉体 k 上の n 変数多項式環とする.
f\in AAイデアル I の零点集合上で 0 ならば,
正整数 r があって,f^r\in I.


証明B=A[y とおく.
1. I1-fy で生成される BイデアルJ とする.
2. J の零点集合は空.
3. よって 弱零点定理より,J=B.
4. よって 1=\sum g_if_i+g(1-fy)\quad(g_i,\,g\in B,\,f_i\in I) と書ける.
5. y=1/f を代入して分母を払えば結論が得られる.

主定理は,

アフィン空間の超曲面の定義イデアルは単項.

か.「函数が図形と同じだけある」という定理.
一般の場合に 函数と図形の間にどれくらいの差が生じるか,が主要問題.
差を数える方法が,層係数コホモロジー
「数える」と言ったが,実際にはベクトル空間を定義してその次元を数える.