初等解析学II

  • 電磁気と多変数関数の積分
    • 電磁気の法則を,限定的な状況において,多変数関数の積分を用いずに書いてみる.
  • Poynting vector
    • 電磁気とは,電場と磁場に直交する方向にエネルギーが流れる現象である.
    • 電場 E は電荷 q に力 q E を及ぼす.
    • 電場 E・磁場 H に接する面積 ΔS の面を時間 Δt の間に横切るエネルギーを



      とすると,



    • 電場 E,磁場 H を右手の親指,人差し指の向きとすると,Poynting vector P は中指の向き.
  • Ampère の法則.
    • 電流 I を軸とする半径 r ,高さ h の円柱において,エネルギー保存則より,



      よって

  • 電池から豆電球へのエネルギーの移動
  • 電場のエネルギーの変化
    • 平行板コンデンサにおいて,電極間を電荷 Δq が移動するとき,エネルギー保存則より,



      が電場のエネルギーの増加になる.
  • 変位電流
    • 電場 E の方向を軸とする円柱において,エネルギー保存則より,



      よって



      左辺の量を変位電流という.
  • 電磁誘導
    • 磁場 H に比例する量,磁束密度 B を導入すると,磁場のエネルギーの変化は,



    • 磁場 H の方向を軸とする円柱において,エネルギー保存則より,



      よって

  • 電束の保存
    • 電荷に対する Gauss の法則.



    • Gauss の法則より,



    • 立体角 σ に対し,



    • 電場が側面に接し,底面に直交する,電荷を含まない管に対し,

  • 磁束の保存
    • 磁場が側面に接し,底面に直交する管に対し,