2017-04-13 初等解析学II lect 電磁気と多変数関数の積分 電磁気の法則を,限定的な状況において,多変数関数の積分を用いずに書いてみる. Poynting vector 電磁気とは,電場と磁場に直交する方向にエネルギーが流れる現象である. 電場 E は電荷 q に力 q E を及ぼす. 電場 E・磁場 H に接する面積 ΔS の面を時間 Δt の間に横切るエネルギーを とすると, 電場 E,磁場 H を右手の親指,人差し指の向きとすると,Poynting vector P は中指の向き. Ampère の法則. 電流 I を軸とする半径 r ,高さ h の円柱において,エネルギー保存則より, よって 電池から豆電球へのエネルギーの移動 平行板コンデンサ Gauss の法則 電場 E に比例する量,電束密度 D を導入して, 電場のエネルギーの変化 平行板コンデンサにおいて,電極間を電荷 Δq が移動するとき,エネルギー保存則より, が電場のエネルギーの増加になる. 変位電流 電場 E の方向を軸とする円柱において,エネルギー保存則より, よって 左辺の量を変位電流という. 電磁誘導 磁場 H に比例する量,磁束密度 B を導入すると,磁場のエネルギーの変化は, 磁場 H の方向を軸とする円柱において,エネルギー保存則より, よって 電束の保存 点電荷に対する Gauss の法則. Gauss の法則より, 立体角 σ に対し, 電場が側面に接し,底面に直交する,電荷を含まない管に対し, 磁束の保存 磁場が側面に接し,底面に直交する管に対し,