パブロフの手紙

http://www.anatomy.med.keio.ac.jp/funatoka/pavlov/Pavlov1.html

学問に身を捧げている祖国の若い人たちに、私は何を望むと思いますか。
一歩一歩ゆっくりすすむこと、まず第一には、――徹底。 有益な研究をするために必要なこの条件について、私は興奮せずに話すことはできません。徹底、徹底、どこまでも徹底。研究にあたっては最初から徹底ということに慣れねばなりません。手近の一歩をわがものとせぬうちは、決して次のものに手をつけてはいけません。そして臆説を斥けねばなりません。臆説はシャボン玉のように見る眼には美しいが、所詮破裂して、混乱の他には何ものをも残さないものです。