関数論

留数.

  • 関数論まとめ
  • 複素変数 複素数値関数 正則 であるとは,

    が存在することである.

  • 正則関数 に対し,Cauchy-Riemann 方程式

    がなりたつ.
  • 逆に が C1 級かつ Cauchy-Riemann 方程式をみたすならば, は正則関数である.
  • に対し, とおくと,C1 級かつ Cauchy-Riemann 方程式をみたすので,これは正則関数.
  • 正則関数 は,
    から
    への1対1対応をあたえる.
    写像 とおく.
  • は正則関数で,
  • Gauss 平面上の有向曲線 上の複素数値関数 積分 を,

    によって定義する.これは有向曲線のパラメータづけの選び方によらない.
  • 複素数 をそれぞれ始点,終点とする有向曲線 および正則関数 に対し,
  • 反時計まわりの有向閉曲線 と整数 に対し,
  • Cauchy の積分定理
    有向閉曲線 とこれを含む単連結な開集合上の正則関数 に対し,
  • Cauchy の積分公式
    複素数 のまわりを反時計まわりに1周する有向閉曲線 とこれを含む単連結な開集合上の正則関数 に対し,
    • べき級数展開

      に対し,項別積分がなりたって,
  • 上の正則関数とすると,Laurent 展開

    がなりたつ.
  • 上の のまわりを反時計まわりに1周する有向閉曲線 に対し,項別積分がなりたって,

    この値を における 留数 といい, と書く.
  • 正整数 に対し,

    がなりたつとき, 位の極 という.このとき,
  • 留数定理
    反時計まわりの有向単純閉曲線 を境界とする閉集合とその内部を とする.
    を含む開集合から を除いたところで正則な関数 に対し,
    .