かけ算の順序

(1あたりの数)×(いくつ分)の順で書かなければならないという主張には,短い数式の中に多くの意味を詠み込みたい,地の文なしに数式のみでテキストを完結させたい,という嗜好を感じる.しかし数式は俳句ではない.数式は独立したテキストである必要はない.a × b という式において a と b のどちらが(1あたりの数)でどちらが(いくつ分)なのかを問いたいならば,それを文章で答えさせればいい.