証明の修辞法

X = Y を示すのに X ≤ Y と Y ≤ X に分ける,という証明は,文章として読むとキアスムスという修辞法に似ている.
X ≤ Y を示すために X ≤ Y+ε を示す,という証明も,文章として読むと一種の修辞法のような感じがする.
イプシロン・デルタ,線形代数,集合,群,位相,などの現代数学の基礎的部分のそれぞれにおける証明の読み書きの習得には,論理の理解以上に,それぞれの分野でよく用いられる修辞法への慣れが重要になる.
http://terrytao.wordpress.com/2010/10/21/245a-problem-solving-strategies/