山本義隆「磁力と重力の発見〈1〉古代・中世」みすず書房 (2003)

磁力と重力の発見〈1〉古代・中世
磁針をひきつけるのが北極ではなく北極星と考えられていたというのは,地動説では北極星はたまたま北極の真上にあるだけの星にすぎないわけだから不思議に思えるが,天動説では逆に北極がたまたま北極星の真下にあるだけだ.また,北極星は毎晩見ることができるが,昔は北極を見た人はいなかったわけで,北極星の方がはるかに身近だったということもあるだろう.