数列の収束

数列 が実数 収束する とは,任意の に対し,自然数 が存在して,

が成り立つこと.

この無限個の不等式を,集合を導入することによって簡潔に言い表してみよう.


とおく.
数列 が実数 に収束するとは,任意の に対し,自然数 が存在して,
が成り立つこと.
数列の収束は,集合の減少列 に関する条件なのである.

この無限個の包含関係を,集合族を導入することによって簡潔に言い表してみよう.
の部分集合族 に対し, に属するある集合を含む の部分集合の全体を と書く.
数列 が実数 に収束するとは,

が成り立つこと.

に属する の部分集合を,近傍 という.