Hirschhorn, Model Categories and Their Localizations, AMS (2003)
モデル圏とは,3つの射のクラス,cofibration (cof),fibration (fib),weak equivalence (weq) が与えられている圏で,次の公理をみたすものである.
(M1)(小)余極限,(小)極限が存在する.
(M2)射 に対し, のうち2つが weq ならば,もう1つもweq.
(M3)cof [resp. fib, weq] のレトラクトは cof [resp. fib, weq].
(M4)可換図式 に対し,
(a) が cof-weq, が fib ならば,図式を可換にする射 が存在する.
(b) が cof, が fib-weq ならば,図式を可換にする射 が存在する.
(M5)射 に対し,
(a)factorization で, が cof, が fib-weq となるものが存在する.
(b)factorization で, が cof-weq, が fib となるものが存在する.
これだけの公理から理論ができてしまうのは驚き.