婚姻規則と群

A. Weil が C. Lévi-Strauss に相談されて考えたこと.

  • 部族のメンバーはそれぞれ1つの婚姻型をもち,結婚相手は同じ婚姻型の異性に限る.
    婚姻型は性別と親の婚姻型によってきまる.
  • 婚姻型の集合を M とする.
    親の婚姻型が x\in M である男の婚姻型を f(x), 女の婚姻型を g(x) とする.
    写像 f,\,g:M\to M全単射と仮定する.

定理 交叉いとこ婚(MBD婚)は,f,\,g の生成する群が Abel 群であることに同値.

クロード・レヴィ=ストロース「親族の基本構造」青弓社 (2001)
親族の基本構造