2007-06-09 Dirichlet の算術級数定理(1) math 参考文献:セール「数論講義」岩波書店 算術級数定理 たがいに素な自然数 [tex:m, a\quad (a 素数全体の集合を , で割って 余る素数全体の集合を と書くことにする. 実数 に対し, は のとき収束し, のとき発散する(命題1.5(2)).そこで, が0でない値に収束することを示せば, が無限集合であることが言える. 1. 命題1.1 は で収束し, で発散する. 証明 のとき, よって結論がしたがう.// 系1.2 が有界ならば, は で絶対収束する. 命題1.3 のとき, 証明 素因数分解の存在と一意性(補題2.2(3))より.// 系1.4 素数は無限に存在する. 証明 素数が有限個だとすると,命題1.2より が収束し,命題1.1に反する.// 命題1.5 (1) は で収束する. (2) のとき, ただし, は,両辺の比が1に収束することをあらわす. 特に, 証明 (1) 命題1.1 より. (2) //