位相幾何学特論 最終回

実(または複素)ベクトル束は,ファイバーへのスカラー倍により,O(1)(または U(1))同変ベクトル束と見なすことができる.このとき,Stiefel-Whitney 類(またはChern 類)は Z/2(または Z)係数の同変 Euler 類に他ならない.
実(または複素)ベクトル束に付随した射影空間束は,球面束に O(1)(または U(1))-Borel 構成を施したものにホモトピー同値なので,Gysin 完全列によりその Z/2(または Z)係数コホモロジー環が決定できる.Leray-Hirsch の定理は使わなくてよい.
http://d.hatena.ne.jp/yoshitake-h/20060421