田辺繁治「生き方の人類学」

http://d.hatena.ne.jp/yoshitake-h/20050915
ブルデューが「ハビトゥス」「知恵ある無知」の語を中世哲学からどのようにずらして用いたのかが気になった.タイでのフィールド ワークをウィトゲンシュタインブルデューフーコーにつなげようとする本書に要求することではないかも知れないが,「知恵ある無知」についてはクザーヌスの名前くらい挙げてほしかった.
正統的周辺参加」(Lave/Wenger, Situated Learning) ということばは覚えておこう.

フーコーアイデンティティという言葉がきらいであり,それをつねに否定的にしか使おうとしない.(p.235)