Grothendieck の二重二十面体

\overline{M_{0,\,5}} の end は {5\choose 2}=10 本の射影直線からなり,おのおの他の3本とまじわる.
(よって,交点は15個.)
5辺形は12個ある.(それぞれ反標準因子である.)
各5辺形に対し,残りの5本も5辺形をなす.(よって end は -2K である.)
このような5辺形の対を「相補的」と言うことにする.

5辺形の各頂点に対し,その頂点のみが共通である5辺形がただ1つある.
この関係にある2つの5辺形を「隣接する」と言うことにする.
頂点=5辺形,辺=隣接,面=直線上の3交点における隣接,
という規則で多面体をつくると,「二十面体/±1」が2つできる.
すなわち,相補的な5辺形の対の集合(6個の元からなる)に二重二十面体構造が入っている.