苅谷剛彦/西研「考えあう技術」ちくま新書 (2005)

「「わかる」とはどういうことか」という節(p.182-183)で西氏は,
ウィトゲンシュタインを引いて,
 1, 5, 11, 19, 29
の次の数を当てるという話を書いている.
まず,となりどうしの差が 2 ずつふえているから次は 41 だ
という推理を紹介したのち,

ウィトゲンシュタインがこの数列の例で示そうとした力点は二つある.
一つは,読み取ったルールに「絶対の正解」などはない,ということだ.
(中略)
たとえば上の数列から,
a_n = n^2+n-1 という代数式のルールを読み取ることもできる.

と書いているのだが,
ここは a_6 が 41 にならない式を例としてあげた方がよいのではないか?