2012-12-09から1日間の記事一覧

Church-Rosser の合流定理

λ式 e からβ簡約をくりかえしてλ式 e' が得られるとき,e→→e' と書く. 定理 e→→e1,e→→e2 ならば,λ式 e3 が存在して,e1→→e3,e2→→e3 となる. 以下これを証明する.

ラムダ式と二分木

V を変数の集合とする. 二分木から V∪{*} への写像 e でe(σ)∈V ( val(σ) = 0, 1 ), e(σ) = * ( val(σ) = 2 )をみたすものはλ式と1対1に対応する. 価数0の頂点が変数,価数1の頂点が抽象,価数2の頂点が適用に対応する. 二分木は変数が1種類のλ式と1対1に…

Tree

集合 S に対して,S の元の有限列全体の集合を S* とする.S* は空な列εを含む. S* を自由モノイドという.これはモノイドの圏から集合の圏への忘却関手の左随伴を与える. S* 上に σ≤στ によって順序を定義する. A⊂S* が prefix 閉であるとは,στ∈A なら…

ラムダ算

定義 変数はλ式. (適用)λ式 M,N に対し,MN はλ式. (抽象)変数 x とλ式 M に対し,λx . M はλ式. 1,2,3からλ式 M が構成されるとき,途中に現れるλ式を M の部分式という. 定義 変数 x は x の自由変数. λ式 M,N に対し,変数 x が M の自由変…

Gibbs の不等式

ならば,-log の凸性により,