ヴァロリスへ

ニース駅から電車に乗ってカンヌに向かう.モデルのような若い女性がやってきてわたしたちのの隣りに座る.途中の駅で停車中に,乗客の中年女性が検札に来た車掌たちともめはじめてなかなか出発できない.そのとき,わたしたちの隣りの女性が立ち上がって早く発車するよう主張,その結果ようやく電車が動き出した.
カンヌで引き返してヴァロリス・ゴルフ・ジュアンへ.バス停に停車中のバスの運転手にピカソ美術館への行き方を聞くが通じない.それを英語がわかる若い女性の乗客が助けてくれる.このバスに乗って自分と同じ所で降りればよいとのこと.彼女は小さい子どもを3人連れていて,そのうちの2人は1つの乳母車の中で眠っていた.
バスを降り,彼女に美術館の前まで連れて行ってもらう.美術館は昼休み中.妻が近くに食事ができる所がないかたずねたところ,彼女のエジプト人の夫がケバブのお店をやっているとのこと.彼女はパレスチナ人だという.
お店までついていって食事をする.3人の子どものうち年長の女の子もお店でお昼.名はノラ.そのうち乳母車の中で眠っていたうちの1人の女の子も起きてきてお昼.名はニーナ.
お店には中東系の男性客2人,別のテーブルににぎやかな若い女性客5人.彼女たちが食後にたばこを喫いはじめたのに対し,男性客が「子どもがいるから喫うな」と注意したが,女性客も「この店は禁煙ではないから喫う権利がある」と譲らない.おたがい言いたいことをはっきり言い,しかし険悪な空気にはならなかった.

ヴァロリス観光を終え,ニースにもどってホテルのレストランで夕食.