『福音と世界』4月号
新連載『旅する教会―再洗礼派と宗教改革』.
飯島勲氏の文
「週刊朝日」と橋下徹氏のバトルは問題となった連載の打ち切りで一応は「ノーサイド」ということになったようだ。小泉純一郎内閣の首席秘書官だった当時、私自身についてあまりにたくさんのことを書かれたので一つ一つを挙げてもきりがないが、印象に残っているのが週刊文春だろう。
見出しには「飯島秘書官、妙齢美女と深夜のドライブ」とあった。身に覚えがまったくないのに、こんな記事がでることにびっくりして読んでみると、妙齢美女とは当時60歳を超えていた私の女房のことで、実家の長野へ帰省するために私とクルマに乗っていたという内容だった。頭にきたので法的手段に訴えようかとも考えたのだが、あまりにも女房が喜んでいるのでやめることにした。
「科学」7月号
西尾成子「電子の発見と光電効果」がおもしろかった.
Moore の Felix Klein Lectures 講義録に,
When Felix Klein came to study here at the University of Bonn in 1865 he wanted to become a physicist! In those days there was a single chair of Mathematics and Experimental Physics, and the occupant, Julius Plücker, was interested in geometry, not physics. So Felix Klein became a geometer instead.
http://www.physics.rutgers.edu/~gmoore/FelixKleinLectureNotes.pdf
とあるが,西尾氏の文章には,
ファラデーの崇拝者で幾何学者としても知られるプリュッカー( J. Plücker, 1801〜68)は,1858 年,放電管内の気圧を下げるとファラデー暗部が広がり,陰極に近いガラス管が緑色の蛍光を発すること,蛍光を発する場所が磁石によって移動することを見出した.
(中略)
プリュッカーの弟子ヒットルフ( J. W. Hittorf, 1824〜1914)は,1869 年,陰極と蛍光を発する壁とのあいだにいろいろの形の固体を置くと,その物体の鋭い影が壁に映ることを見出し,陰極から一種の放射線が出て直進し,それらがガラスに当たると蛍光を発するのだろうと推測した.
とあって,プリュッカーは電子の発見に重要な貢献をしている.
現代思想4月号「ガロアの思考」
定理 (Dedekind) 体 の有限次拡大 から への射の集合は, 線型写像として 上1次独立.
定理 (E. Artin) 体 とその自己同型からなる有限群 に対し,作用 の誘導する pairing
は非退化.