普遍論争

  • S = { x ∈ G | D (x) } において,G が類 (genus),S が種 (species),D が種差 (differentia).
  • Grothendieck universe U の部分集合を種,U の元を実在と解釈すると,種は必ずしも実在ではないので,唯名論になる.
    一方,U の元のべき集合は U の元.したがって,U の元を種,U の元の元を実在と解釈すると,種は必ず実在なので,実在論になる.

清水義夫「圏論による論理学 高階論理とトポス」東京大学出版会 (2007)

トポスの定義1(p.82)に誤りがある.p.80 の注意 2) が誤りで,subobject classifier の pullback の存在を仮定する必要がある.

竹内外史「層・圏・トポス」日本評論社 (1978) では,pullback の存在を subobject classifier の定義に入れているが,トポスの公理に入れるべき.
圏論による論理学―高階論理とトポス層・圏・トポス―現代的集合像を求めて