「釣りバカ日誌」の佐々木さんの救済
というテーマを考えはじめたのは,ジョホールバルの試合終了時にグラウンドに向かって両手を突き上げ駆け出していく岡田監督の後姿を見たときからかもしれない.
福本伸行「最強伝説黒沢 6」小学館 (2005)
- 黒沢教授っ…!
- ううう…! マイケル…!
- 人生の負荷に耐えられず… オレは時々壊れる… ただそれだけだ…!
- そうか… 死ぬ…と決めたから… 鎧…
- ハウルの動く城っ…!
- オレにだってあるよ 将来っ…!
やまさき十三/北見けんいち「釣りバカ日誌」
ハマちゃんはもとより幸せだし,スーさんも既に救われていて,物語の主題はつねに佐々木さんの魂の救済にある.
そこへいくと「美味しんぼ」は富井副部長に対してあまりに冷淡であり,そういうところが信用できない.
富井の救済に比べれば,山岡と雄山の葛藤など全くどうでもいいことだと思う.