A. ギニエ『物質の構造・上』共立出版 (1983)

物質の構造 (上) (共立科学ブックス (65))

  • 結晶の単位胞の中の原子配置を原子モチーフとよんでいて,フランス語の科学用語としての motif の語感がわかるような気がする.
  • 細かいところになるほどと思わせるコメントがある.
  • 物質系を秩序相と無秩序相に分ける.要はX線回折で『見える』かどうかで区別しているわけだ.ギニエはX線回折の専門家.
  • 無秩序相の代表は気体.統計的に扱う.平均自由行程.
  • 秩序相の代表は結晶.X線回折によって『見る』ことができる.
  • 原子核と内殻電子を合わせてコアとよぶ.

J.-P. セール『楕円曲線とl進アーベル表現』ピアソン (1999)

楕円曲線とl進アーベル表現
短い本 書かせたらセールの右に出る人はいないと改めて感じる.(ミルナーについても同じこと言いそうだが.)
訳者はトポロジーの鈴木治郎先生ではない.